あがり症でも上手く人前で講演するコツ

私は協会活動や地方自治体などからの依頼を受けて、一般の方々向けの健康講座を開催したり、看護学校にて介助技法の講義をするというような院外活動を年数回行っております。

このように人前で話す機会がここ数年で飛躍的に多くなっているのですが、基本的に私はこういった講演が「苦手」だと自負しています。

人前に出ると緊張してうまく話せないからです。
特に自分が話したいことがたくさんある場合にそうなってしまいがちです。頭の中で次から次へと言葉が出てきてしまい、かえって口から言葉が出て来なかったり、まわりくどい表現や繰り返しの内容を話してしまうことが多いです。

そんなあがり症の私ですが、ありがたい事に毎年依頼を頂いて講演を行うことができています。

講演にあたり私が大事にしているものは、ズバリ「事前準備」に尽きます。
当たり前ですが、一にも二にも準備あるのみです。私の場合、人前での緊張を緩和できるのは、事前にこれだけやったという準備の実績だけなので、準備内容もそうですがやり方にもこだわりがあります。

今回は人前で話すことが苦手な方々に少しでも参考になるように、特に事前準備のコツをまとめてみました。

スポンサーリンク
レクタングル大 広告

話す対象を考える

これから講演を聴いてもらうのは、どのような人達なのかを事前に知っておく ことはとても大切です。私の場合は聴講申し込みの際にある程度分かるようにしたり、主催者側に直接確認しています。

まずは 年齢・性別・住所(大体でよい)、一般の方なのか医療や介護の専門職なのか はチェックしておきたいですね。

年代や性別によって、関心度が高い話題や入りやすい言葉・フレーズは違いますし、住んでいる場所の特性に合わせた話題は聴衆の心をつかむには重要なポイントです。

さらに、私の講演は医療・介護分野の内容がほとんどなので、一般向けにするのか専門的な話を盛り込んだ内容にするのかが大きく変わってきます。
一般の方向けでも、できれば医療・介護の知識・関心度がどの程度なのか把握できると準備しやすいです。

スライドについて

スライド枚数

基本的に講演はパワーポイント資料を使って行うので、提示するスライド作成にも注意を払います。

私は講演時間が大体30分から1時間程度の場合が多いので、講演スライドの総数としては30枚から90枚ぐらいになります。

おおよそ1スライド当たり1分~1分半かけて話している計算になります。これは一般的な講演やプレゼンテーションにおいては、標準的な速さになるようです。

スライドあたりの文字数

映画の字幕は「1秒間に4文字」が目安となっており、一枚の字幕は16文字×2行までと言われています。このように瞬間的に理解できる文字数はそれほど多くないので、スライドの見せ方も重要です。

基本的にはスライドあたり、伝えたいことを 20字×2行程度 にまとめ、フォントの大きさは出来るだけ大きくするようにしています。(40pt以上)
文字数がかさむ内容になる時は、スライド提示時間を伸ばして口頭説明を多くします。

スライドの具体例

ここで例を載せておきます。
以前開催した腰痛講座の中のとあるスライドです。


少し文字数が多く、内容はやや専門的ですが、「腰痛に対して知識のある方・関心がある方」には問題ないと思います。

ただもう少しかみ砕いた内容で伝えた方が良い場合は、このように単純化します。


本当に伝えたい内容、ここでは

「腰痛は大部分の人が経験する」
「腰痛が慢性化すると完治しにくい」
というポイント絞った内容に変更します。

このように聴講者に合わせてスライドの文字数や提示する時間、口頭説明のバランスを調整していきます。

そしてポイントとなるフレーズは色などを変えて強調します。
私はスライドのベースとなる色と強調したい時の色の2色でスライドを作ることが多いです。
色を多く使っても3色までにしています。スライドがカラフルなのはきれいですが、肝心の内容が入りにくいデメリットがあります。

本番前の繰り返し練習

私にとって実はこれが一番重要で、実際にしゃべる練習を繰り返さないと、いくらスライドの準備を一生懸命やっても上手くいきません。
また繰り返すだけでなはなく、講演当日にスムーズに話せるように修正を加えます。以下の流れでこの作業を行っていきます。

まず読み原稿を作成する

完成したスライドをもとに話す内容を 文章(読み原稿)に起こして、とりあえず講演ができる形にまで仕上げます。スライドを先に作成することで話したいポイントはすでにまとまっているので、そこからズレが無いようにします。

練習は最低4回+前日1回

文字通り、実際に話す練習は事前に最低4回、講演前日に1回行っています。意識してこの回数をやっているわけではないのですが、練習していると大体この回数程度にはなってしまいます。
しかし練習は回数だけでなく、やり方が重要です。

初回は最後まで流す(全体的な流れをつかむ)

まず初回の練習は最後まで流して話してみて、かかる時間と伝える内容の 全体的な感じ をつかみます。この時点では細かい修正は行いません。とにかく全体の流れをつかむ事が重要です。

2回目は話しにくい所にチェック

全体的な流れをつかんだら、またもう一度同じことを繰り返します。今度は話していてしゃべりにくい と感じる箇所を意識して行います。いくつかこのような所があるので、チェックしておいてスライドおよび読み原稿の修正をします。

3回目以降は本番のつもりで行う

3・4回目の練習は本番のつもりで行います。ただし、3回目は読み原稿どおりに話す、4回目は 読み原稿半分・アドリブ半分 ぐらいで話すというように形式を変えています。

3回目で話す内容に問題が無いか最終的なチェックをしています。そして4回目からはアドリブを入れてより講演当日に近い形で行います。

読み原稿を暗記すれば一番いいのかもしれませんが、そうすると講演に硬い感じが出てしまうのでなるべく自然な言葉も入るようにしています。なかなかこの部分でスムーズに話せない場合は、何回かプラスして練習を行う時もあります。

大体このような流れを本番前の1週間ぐらいをかけて行います。なるべく日を変えて 練習した方が修正を加えやすいです。時間をおいて寝かせた発表を繰り返すと新たな気づきが生まれ、講演のブラッシュアップにつながります。

まとめ

このように、自分ルールとも言えるかなりまわりくどい方法で講演準備をしています。
形だけで講演をするのであれば、読み原稿を読みながら行うのが最も正確に話したい内容を話すことができると思います。ただそれでは、聴講者の表情やその場の雰囲気を察知して臨機応変に対応することができません。

「あがり症」でそこまで求めるのは欲張りなのかもしれませんが、ここまで準備してやっと形になっているのかなと思っているので、私としては 最低限の準備 という認識です。

今回紹介したのはあくまで「私の場合」ですが、結果として概ね良好な反応を頂いているので、同じような事を感じている方に役立つアイデアがあれば幸いです。

スポンサーリンク
レクタングル大 広告
レクタングル大 広告

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする