私と理学療法士協会(後編)

前編では主に「協会の役割」と会員になる際の「動機づけ」と「メリット・デメリット」について私見を交えながら紹介しました。

前編の記事はこちら
私と理学療法士協会(前編)

後編では、そのメリットの部分にどのような「付加価値」があるのか?
また、協会の活動はセラピストとしての「キャリア形成」に役立つものなのか?

ということについて少し考えてみたいと思います。

活動の幅は結構広い

協会の大まかな活動は前回の記事でご紹介しましたが、それぞれの事業内容は多様にあります。

例えば…

地域の方に腰痛予防の公開講座を開く
介護予防に関する勉強会を開催する
ウィメンズ・ヘルスケア(周産期ケア)の勉強会を行う
セラピスト向けの研修会を開く
地域のスポーツ競技大会のサポート活動を行う
理学療法士を知ってもらう啓発活動を行う

セラピストのスキルアップ事業はもちろんのこと、ヘルスケア、介護予防、スポーツ関連と少し考えただけでもこれだけ挙がります。

他にもたくさんの事業を行っていますので、興味のある方は勤務先の都道府県士会のホームページを確認してみるといいかもしれません。

このように様々な活動をしていますが、何でもできるという訳ではなく、事業を行う上での「決まりごとがあります。

都道府県士会は「公益社団法人」という組織になり、「公益社団法人及び公益財団法人の認定等に関する法律」に基づいて設立されています。すなわちその法律の範囲内での活動が認められています。

少し堅苦しくなりましたが、

「お金儲け目的でなく、子供から高齢者(障害者を含む)への援助になる事業」

となっていれば、基本的には問題はありません。

何が言いたいのかというと、セラピストが社会貢献をしたいと考えた時、協会の活動はその入り口となっているということです。

一番多いのは、「臨床での知識や技術を身に付けて、患者さんに貢献したい」と考え、研修会などの事業に参加することだと思います。

しかし、「協会の事業 = 研修会」
それだけの認識ではもったいないのです。

先程も書いたように、協会はヘルスケアに関する多種多様な事業を行っています。その中で自分が興味がある分野が1つや2つぐらいはあるはずです。事業を通じてその分野に関わっていければ、知識・技術を身に付けるだけではなく、同じ志を持つ仲間との出会いが自らの成長につながるかもしれません。つまり、キャリア形成 にも大きく影響してくるわけです。これが「付加価値」です。

分かりやすい身近での例をご紹介します。

私の職場にスポーツリハに関心があるスタッフがいまして、協会が行っている「スポーツ競技のコンディショニング・サポート事業」に参加しています。

彼が言うには「競技前後の選手のコンディショニングに関われるし、わからないことがあればベテランの人にすぐ診てもらうことができるので実戦形式の勉強になります。下手な研修会に行くよりもずっといいですね。」

協会の事業に自分のスタンスで「付加価値」をつけているとてもいい例だと思います。このように自分のやりたいことを協会事業に落とし込む事で、セラピストとしての可能性が何倍にも広がります。

さらに協会事業の運営側に携われば、もっといろいろなことができるようになります。

運営スタッフになると

運営スタッフになるのはハードルが高いと思われるかもしれませんが、最近ではホームページで運営スタッフの募集している所もあります。事業の企画段階から運営まで携わることになり、より幅広い経験になります。

何よりも、自分のやりたいことを「事業化」するという貴重な経験ができます。

あまりピンと来ないかもしれませんが、この「事業化」するという経験はそう簡単にはできないものです。

最大のネックは「お金」です。

以前、NPO団体が活動資金の助成を受けるための説明会に行ったことがあるのですが、そこで知ったのは、事業当たりの活動費は最低でも20万円からで、規模にもよりますが、最高100万円近く費用がかかる事業もありました。

NPO団体の代表の方は、とにかく活動資金が足りないのでどうしても助成金を受けたいという内容の発言がとても多かったです。

当たり前ですが、それほど「お金」の話は事業展開する際に大きな問題となります。

協会事業も各都道府県で開催する小規模な研修会でも、もろもろの経費で最低でも10万円ぐらいはかかっています。一般市民の方へ向けて公開講座などを開催しようとすれば、最低でも30万円前後は必要になります。

個人としては到底工面できない金額ですが、協会の事業としてやるならば何ら問題なく企画・運営できます。

つまり今後(起業などを含めて)自分から何かやろうとしている人の「スタートアップ」としてはとてもやりやすい環境がすでに整っているのです。
会員費を使って行う事業なので、公正な事業なのかどうかは厳正なチェックは入ります。

このことも協会活動に参加する大きな「付加価値」になるのではないでしょうか?

まとめ

いかがだったでしょうか?
多少なりとも協会活動への理解を深めて頂くきっかけにはなれば幸いです。

ご紹介したように、協会活動に積極的に関われるような認識を持てるかどうかがポイントになってきます。

臨床知識・技術の研修会でも、受身的な態度で臨んだものは自分のものになりにくいのは、皆さん経験上お分かりになっていると思います。

私はやりたいこと、自分のモチベーションが上がることに積極的に関わっていき、セラピストとしてのキャリア形成に一役買ってくれるものとして「協会活動」をとらえています。

皆さんは協会とどのように関わっていきたいですか?

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